九州ドライブ旅行記
〜 八幡浜フェリー・高千穂峡ボート・夜神楽・柳川川下り GW3日間 〜
3日間の全行程
足摺岬から大洲・臥龍山荘を経由し、八幡浜フェリーで九州へ。高千穂の神話の地から柳川まで駆け抜けた3日間
3日間のタイムライン
愛媛から九州へフェリーで渡り、神話の国・高千穂から水郷・柳川まで縦断した行程



大洲 臥龍山荘 & カフェ
足摺岬を早朝に出発し、最初の立ち寄りは大洲へ。重要文化財に指定される「臥龍山荘」は、明治時代に豪商・河内寅次郎が20年の歳月をかけて築いた別荘で、肱川沿いの崖の上に立つ数寄屋造りの建物と、手入れの行き届いた庭園が見事。苔むした岩と青もみじが織りなす庭の静けさに、旅の喧騒を忘れた。その後、「葵CAFE」に立ち寄り、いちごパフェとラテで一息。城下町・大洲のゆったりした空気を楽しんだ。
🏯 臥龍山荘 / 愛媛県大洲市

お食事処ロンドン & どーや市場
八幡浜のソウルフード「ちゃんぽん」を求めて「お食事処ロンドン」へ。長崎と違って鶏がら・鰹・昆布のあっさりスープが特徴で、市内に29店舗が軒を連ねるご当地グルメだ。麺とたっぷりの野菜が絡むやさしい一杯に、旅の疲れが癒やされた。食後は魚市場直結の「どーや市場」へ。400〜500種の新鮮な魚介が並び、九州行きフェリーの土産と船内のつまみを仕入れた。
🍥 お食事処ロンドン & どーや市場 / 愛媛県八幡浜市

八幡浜 → 別府 フェリー
宇和島運輸のフェリーで瀬戸内海を渡る。4階展望デッキから見る段々畑と夕陽が沈む光景は圧巻。甲板に出ると潮風が心地よく、瀬戸内の島々が夕陽に染まっていく。船内でじゃこ天と地元のつまみを開きながら、2時間50分の航海を満喫した。
⛴ 八幡浜〜別府 宇和島運輸フェリー
東洋軒(別府名物とり天)
別府名物「とり天」発祥の店、東洋軒。フェリーを降りてそのまま直行した。サクッと揚がった鶏天ぷらは、ポン酢でさっぱりといただくのが別府流。大分が誇るB級グルメの王者にして、名実ともに別府グルメの筆頭格。フェリー移動後の疲れを吹き飛ばす旨さだった。
🍗 東洋軒 / 大分県別府市🏨 グランドメルキュール別府湾リゾート&スパ
別府湾を一望する高台のリゾートホテル。翌朝は岡城跡を目指して南へ。大分〜宮崎の神話の地、高千穂へ向かう長い一日が始まる。
岡城跡(天空の石垣城)
瀧廉太郎「荒城の月」のモデルとして知られる岡城。険しい山の稜線に沿って積み上げられた野面積みの石垣は圧巻で、晴れた日には阿蘇山まで望める。豊後竹田の山上にそびえる天空の廃城は、あちこちに歴史の重みが漂っていた。誰もいない石垣の上で風を感じながら、1000年分の時間の流れを想った。
🏰 岡城跡 / 大分県竹田市

原尻の滝(東洋のナイアガラ)
幅約120m・落差約20mの馬蹄形をした滝「原尻の滝」。その雄大さから「東洋のナイアガラ」と呼ばれる。周囲に広がる田畑との対比が独特の景観を生み出し、吊り橋から間近に見る水の迫力は圧倒的だ。GWの緑が鮮やかな季節に訪れると、水しぶきと若葉の香りが混ざり合う、忘れがたい風景だった。
🌊 原尻の滝 / 大分県豊後大野市



高千穂峡 貸しボート → 天岩戸神社
事前予約済みのボートで高千穂峡へ。両岸に柱状節理の断崖がそびえ、その隙間から真名井の滝が流れ落ちるさまはまさに絶景。ボートの上から見上げた景色は写真では伝わらない迫力がある。ボート後は遊歩道を歩き、真名井の滝を近くで鑑賞。続いて天岩戸神社と天安河原へ。大岩窟の前に積まれた無数の石積みと、ひんやりした空気が神秘的な雰囲気を醸し出していた。
🚣 高千穂峡 & 天岩戸神社 / 宮崎県高千穂町

高千穂夜神楽
高千穂神社の神楽殿で毎晩20時から開かれる「高千穂夜神楽」。天岩戸伝説など神話を題材にした4つの舞が約1時間演じられる。古来から受け継がれてきた伝統芸能を間近で見ると、高千穂という土地の神聖さが身に沁みる。幻想的な空間の中で、日本最古の芸能と向き合う特別な夜だった。
🎭 高千穂夜神楽 / 宮崎県高千穂町🏨 グレイトフル高千穂
神話の町・高千穂の宿。翌朝は熊本・通潤橋を経由し、柳川の川下りへ向かう。
通潤橋(国宝)
日本最大の石造りアーチ水路橋で、2023年に国宝に指定された通潤橋。江戸時代の技術者・布田保之助が水不足に苦しむ農民のために設計・建造し、今も現役の農業用水路として機能している。周囲の田園風景と橋のアーチが描くシルエットは、早朝の柔らかな光の中でとりわけ美しかった。
🌉 通潤橋(国宝) / 熊本県山都町

柳川 川下り(どんこ舟)
「水郷柳川」を代表する体験、どんこ舟の川下り。柳川藩の掘割を、竿さし一本で操る船頭さんが歌や解説を交えながらゆっくりと進んでくれる。約70分かけてめぐる水路には、柳の緑が水面に映り、鯉が泳ぐ。川下り後は柳川でランチを済ませ、博多へと向かった。
⛵ 柳川川下り / 福岡県柳川市🏨 ホテル博多プレイス
博多に到着。チェックイン後、夜の博多へ繰り出す。


とりかわ 粋恭
博多の夜は「とりかわ 粋恭」の鶏皮串で締めくくった。博多名物の鶏皮串は、皮をくるくると巻いた串を炭火でじっくり焼き上げたもので、外はカリッ、中はジューシーなコラーゲンたっぷりの一品。タバスコをかけてさっぱりといただくのが博多流だ。柳川から走り続けた長い一日の最後に、ビールとともに鶏皮を何本も頬張った。九州9日間の旅のシメにふさわしい、濃い夜だった。
🍗 とりかわ 粋恭 / 福岡県福岡市博多区3日間を振り返って
八幡浜フェリーで愛媛から九州へ
大洲・八幡浜ちゃんぽん・どーや市場と愛媛グルメを満喫してからフェリーで海を渡るルートは、旅情たっぷりだった。夕陽に染まる瀬戸内をデッキから眺めながら別府へ向かう2時間50分は、この旅でいちばん好きな移動だったかもしれない。
高千穂の神話世界に浸った一日
岡城跡の天空の石垣から始まり、高千穂峡のボート・真名井の滝・天岩戸神社・夜神楽まで、一日で神話の国を凝縮して体験した。夜神楽の篝火の揺らめきの中で感じた、「日本の原風景」とでもいうべき感覚はなかなか言葉にできない。
通潤橋 → 柳川川下り → 博多で鶏皮
国宝の石橋と水郷の舟旅、そして博多シメの鶏皮。日本の土木・風景・食が高密度に詰まった6日目は、九州の懐の深さを改めて実感した締めくくりだった。